インディーロックから普遍性を持った大人のロックへ。魂を揺さぶるメロディー、止め処なく溢れるエモーション。長い道のりを経て、辿り着いた至高の唄心。
主に Crooked Fingers として作曲、録音、そして演奏をしている Eric Bachman はここ最近はジョージア州アセンズに住んでいる。バックボーカルに Liz Durrett の協力を得て、The Pixies のライブサウンドエンジニアである Matt Yelton と共に2010年と2011年をまたぐ冬を通してそこでレコーディングをしていた。そうして録音された楽曲は余分な飾りを減らし、より直接的で感動的にアレンジされ、多様でありながらもまとまっている。素晴らしくセンスに満ち、芸術的に表現され、そして究極的には忍耐への賛歌であり、アルバムは鎧そのものよりもその変化の方がより重要であると示唆しているようだ。
そこには否定することのできない明白な連帯感があるので、Bachman は Crooked Fingers として作曲をし演奏することに戻り、Archers Of Loaf と Merge Recordsと再び手を取り、ここに帰ってきた。Archers Of Loaf は再結成、アメリカツアー、そして Late Night With Jimmy Faron への出演、そして2011年8月には彼らのデビューアルバム Icky Mettle の再発があった。Merge は4枚のスタジオアルバムのリマスターリイシューシリーズを開始した。一年を通じて、Bachman は Archers Of Loaf と Crooked Fingers のツアーを行ったり来たりし、演奏表現における最良の、価値ある形を作り上げるだろう。その全ては彼が再び存在すべき場所のようだ。
ガイデッド・バイ・ヴォイセズ、セバドーらと並び、90年代の Lo-Fi、インディロック・シーンを牽引したバンドとして半ば伝説的に語られているバンド、アーチャーズ・オブ・ローフ。今年の一月に突如再結成し、世界中のインディロック・ファンを驚かせたことも記憶に新しい彼らだが、その中心人物のエリック・バックマンが現在活動の中心として据えているバンドが、このクルーキッド・フィンガーズだ。
クルーキッド・フィンガーズは、アーチャーズ・オブ・ローフ解散後にエリック・バックマンのソロ・プロジェクトとしてスタート。コンスタントにアルバムをリリースし、状況に合わせて編成を変えながらツアーを行うなど、地道な活動を重ねる。本国でも出世作となった2005年作『Dignity and Shame』で日本デビューを飾り、その後の初来日公演はインディロック・ファンの間で大絶賛を浴び、未だに語り草となっている。
アーチャーズ・オブ・ローフは所謂Lo-Fiと称される荒削りでラフなサウンドに始まり、活動が進むにつれ音楽性を変えていったが、クルーキッド・フィンガーズではより音楽的に成熟した、ルーツに回帰した土臭いサウンドで大人のロックを聴かせてくれている。60年代70年代のオールドロック・ファンから、アーケイド・ファイアやザ・ナショナルといった現代のインディ・ロックを愛するリスナーまで、幅広く受け入れられるだろう。低く豊かに響くエリックの歌声は味わい深く、聴く者全てを魅了し続けている。2012年には来日公演も予定されている!?



Crooked Fingers
Breaks in the Armor
2011.10.05 ON SALE 先行発売!
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TOWER
1990年代後期、Superchunk 等と共にパンク・エモーショナル・バンドとしてその時代に確かな足跡を残してきた Archers of Loaf が惜しまれつつも解散した後、メインのソングライターであり、当時のシーンを語る上で未だ欠かすことの出来ない存在であるエリック・バックマンが、それまでとは全く異なった音楽を奏でるため20世紀最後の年に CROOKED FINGERS を結成した。
それまでの角張った岩のような荒々しさは、まるで研ぎすまされたかのように洗練され、彼は核だけを残しながらより繊細でルーツ・ロックを思わせるような牧歌的な楽曲を創造していった。 彼等の最新アルバムである本作 "Diginity and Shame" は、エリック・バックマン最大の傑作であると彼は自負している。本作品ではプロデューサーにバックマンと親交の深いマーティン・フェビヤー(Screaming Trees, The Minus Five, Presidents of the United States of America, Rosie Thomas)を起用し、アルバム収録曲の実に倍にあたる21曲を録音した。
そして、彼等はその中から愛と悲壮感に満ちた12曲を選び出し、バックマンが混沌の世に向けた希望という歌詞をつけて完成された。 これまでリリースされた3作品では、憂鬱感や悲壮感をテーマに置きストリングスやオーケストラが多様され広がりのある音像に対し、本作品では極めてシンプルな構成の元、バックマン独特の優しい歌声だけが随所に響き渡る作品となっている。また、ゲストボーカルとしてBen Lee、Luna、 Nada Surf、 Luscious Jacksonとコラボレート経験のあるオーストラリアの歌姫である Lara Meyerratken を招き、楽曲の持つ可能性を最大限に引き出すことに成功した。
バックマンが今までの音楽人生の中で、最も傑作だと自負したこのアルバムを是非手に取って聴いてほしい。都会の喧噪にもまれ、奇しくも忘れさられてしまった、子供の頃のように無邪気で素直な心を取り戻すことが出来る作品である。こ難しい音楽が溢れている今、こんなにシンプルで優しくて、でも圧倒的に力強い彼等の歌を全身で感じてほしい。